心理リハビリテイションに支えられ
2021年5月17日、大牟田市議会議員古庄和秀
心理リハビリテイションの会のホームページの開設おめでとうございます!
私は1972年に福岡県大牟田市に生まれ、今年で49歳になります。出産時の酸欠により、脳性麻痺になり、福岡県田主丸町にあるゆうかり学園に母子入園しているときに、やすらぎ荘、動作法を紹介頂き、中学校まで療育キャンプ等に参加し、不安定ながらも座位と歩行ができるようになりました。
その後、学校の授業等で動作法を受ける機会は少なくなりました。また、進学したものの仕事がなく、国立別府重度障害者センター、別府「太陽の家」に通算6年間入所し、29歳で帰省し、NPOに就職、縁あって翌年に市議会議員選挙に立候補し、多くの方のご支援により、初当選を果たし、5期19年目を迎えています。
この間、動作法を受ける機会を逸し、重度化が進みました。特に障害者議員、関係者で構成する「障害者の自立と政治参加をすすめるネットワーク」の事務局を務め、2011年の東日本大震災のあとから事務局業務が増大するとともに、日本が国連障害者権利条約を批准した2014年頃から講演依頼も多く頂き、さらに重度化が進行しました。
そのような中で2012年の福岡大会に参加し、翌2013年3月から福岡女学院大学院臨床心理センターの動作法の月例会に参加しています。回を重ねるごとに首、肩、腰等の痛みが激減し、議会活動、講演活動、NPOの活動を続けられています。ただ、ネット社会、SNSの普及により、相談業務を中心に入力作業が増え、緊張が強くなっています。
さらに、昨年7月6日に大牟田市は史上最大の豪雨に見舞われ、コロナウイルス感染症に関する相談、給付金の申請支援等、対応すべき業務がさらに増えてきました。コロナ禍のため、月例会が中断するなかで、父による躯幹のひねりと、職場でのマッサージにより急場をしのいでいます。
最後に、昨年の豪雨と1年以上続くコロナウイルス感染症感染拡大の現状から、子どもたちには想像を絶する大きなストレスがかかっていることから、3月議会の一般質問において、「ストレスを学ぶ授業の必要性」について提言しました。これは、兵庫県立大学減災復興政策研究科の冨永良喜教授のアドバイスを受け、質問したものです。動作法の研究・実践をされている多くの先生が大きな災害が起きるたびに、学生さんと一緒に現地を訪れ、数年単位で寄り添い型の心の支援をされていることに感謝と敬意を表します。
現代社会においては、1年以上続くコロナ禍、大規模災害が続く中で、「心と体の安定」が求められています。心理リハビリテイションがさらに求められる時代になってくると確信しています。