いくらか新しいキャンプを目指して
香野 毅
2023年の静岡キャンプが終わりました。前日研修を含む4泊5日の集団集中宿泊訓練会、いわゆるキャンプを実施しました。こう書くとなんだか旧来のキャンプって感じですが、今回はいくつかの新しい試みを行いました。
・複数トレーナー制度:何組か、トレーナーを2名体制へ ペアからチームでの取り組みへ
・インテークのやりかた変更:実施主体をスーパーバイザーから「トレーナーとトレーニーと保護者チーム」へ 生活丸ごとインテーク
・スーパーバイザーの役割変更:主導役からコンサルテーション役へ
・班別ミーティング、全体ミーティングのやりかた大幅変更:プレゼン、課題整理表作成、ケース集中検討…
・研修(これは数年前から):複数開講して、トレーナーが選択して研修参加 トレーナー・保護者合同研修会 トレーナーの開講もあり
・お楽しみ会:プロの演奏家(ギター、バイオリン、マリンバ)をお招きして、ミニコンサートしました(すごーく評判良でした)
これらは、単に運営上の事情ではなく、「障害」をとりまく文化や考え方の変化、当事者性を活かすこと、療育観や教育観の変遷といった教育、福祉、心理の領域の変化を具体化、具現化させようという動機が背景にあったものです。もちろんこれまでの反省もありました。まだまだ不十分なところ、細部は配慮不足もたくさんありましたが、これからもこういった試みは続けていくつもりです。静岡キャンプは全国のみなさんをお待ちしています。